長瀞は「地球の窓」とも言われます。
それは2億年以上も昔、海の底、20~30kmの地層が数千気圧の圧力と高い温度によって「結晶片岩」という岩になり、それが長い年月をかけて隆起し、荒川の水の流れに磨かれて、深い地中の姿を地上に表している場所だからです。

圧倒的な地球のエネルギーや荒川の水の流れによって造られた長瀞は自然の大きな力に直に触れることのできるとても貴重な場所です。
その岩畳の上をゆっくり散歩してみませんか?

生きている地球を肌で感じながら、四季折々に変化していく長瀞の自然を楽しみながら歩いてみれば、きっと新たな発見に出会えるでしょう。

岩畳ガイド

長瀞渓谷は、国指定の名勝・天然記念物です。大正13年(1924年)に指定されました。
600m続く「岩畳」では、荒川による侵食によりできた直線的な「秩父赤壁(レッドクリフ)」など、長瀞の由来となった”穏やかな川の流れが続く”、荒川の「長い瀞」が望めます。

岩畳散策のポイント

平らな面や段差があります。この岩(片理)は、薄い平らな面が積み重なった構造であり、剥がれやすくなっています。
この片理の性質によって、岩畳の平らな面が作られました。

節理が剥がれ、段差が生まれます。
岩畳ではこの段差のある岩の上を歩いたり、座ったりして、のんびり過ごすことができます。

この長くまっすぐ続く崖のような壁は、荒川の流れが削り、作られました。
ちょうどここに断層があったと考えられており、そのもろい部分を削っていくことにより、直線的な川ができました。直線的な川は流れが穏やかです。

このまっすぐ続く穏やかな川の流れのことを「瀞(とろ)」といい、
それが長く続くことから「長い瀞」となり、「長瀞(ながとろ)」と呼ばれるようになりました。

この崖のような壁である「秩父赤壁」は、荒川の浸食によりつくられました。
中国三国時代に長江沿いの岩に書かれた「赤壁」から名づけられたもので、「レッドクリフ」とも呼ばれます。

ここがかつて川底だった頃に、渦巻く急流によって回転した石が岩を削ってできたとされるポットホール。数か所にあります。

長い瀞とは対照的な、カーブのある急な川の流れ。
もともとはこの辺りもまっすぐな川の流れで、奥側を流れていましたが、土砂崩れによりふさがれました。
写真の通り現在は二手に分かれています。小滝の瀬を過ぎたらすぐに合流します。

この辺りの岩は節理によって縦と横に割れ目が走っています。
その割れ目を流れたことで、急カーブな川の流れとなり、段差が小さい滝を生み出しました。
「小さい滝」なので「”小滝”の瀬」と呼ばれます。

アクセス

岩畳まで、長生館の庭園から坂を下り徒歩1分です。


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